育成と管理

  肥料について

地植えの場合 植えつけた後、1〜2週間ほどしたら株元に撒きます。

1年間に2〜3回ほど有機質肥料を株元にまきます。
  (花が咲き終わったとき、夏の成育旺盛時、冬眠時)
鉢植えの場合 植え付け1〜2週間したら鉢土の表面に置き肥えをします。

油カスや有機質肥料を3月〜10月頃まで1ヶ月に1回ほど施します。

長期間効く玉状の化学肥料も有効です。

また、液肥を1000倍に薄めて週に1回ほど施してもいいです。


  植え替えについて

鉢植えの場合、1年に1度は植え替えたほうがいいです。

1回り大きい鉢を用意し、植え付けの要領で行ないます。

元の根鉢を崩さずに、下、周り、上に新しい用土を入れます。

その時、新しい鉢と元の根鉢の間に空間ができないように土を詰めていきます。

植え替え時期は根鉢を崩さなければ1年中いつでもできます。

成育上もっとも有効な時期は、花が終わった時期である5〜6月頃です。


  剪定について

冬期の剪定の目的は枯れたつるの掃除とつるのアレンジメントです。

枯れたつるを先端の方から切り捨てていき順に下の方へ降りていきます。

そして新芽の膨らみが見えたところで終わりにします。

こうすると花芽のある節を残して、不要のつるや葉を掃除できたことになります。

そして、高い位置に花芽のある場合は、春に花が咲くときに、花が団子状に固まること

のないように、また思い通りの所に咲くように枝配りをしておきます。


  病虫害について

地植え、鉢植えに共通していえる病虫害予防は株を元気にして病気や虫に負けない

体質を作ることと、株が元気に育つ環境を整えてやることです。

クレマチスを注意深く毎日見ていれば株の状態がわかるので、早めの対策をとれば

大きな疫害になることはないでしょう。



◎すべての病虫害に対して共通している対策
 
〜地植えの場合〜
よく日の当たる場所に植える。
水はけ、水持ちの良いところに植える。
根元は日陰にするか、わら、落葉などでマルチングして涼しくする。
つるが密集しすぎる時は整理し、風通しを良くする。
病虫害が出始めたら早めに消毒するか捕まえて捨てる。
ひどい場合はつるを切り捨てる。
 
〜鉢植えの場合〜
年に一度は植え替える。
植えつけて1年以上したら、追肥をしていても鉢の中の土の養分がなくなるの
で、健全な成育ができずに病虫害におかされやすくなる。水もち、肥料もちも悪く
なる。
水や肥料のやり過ぎを控える。
同じやり方をしていても天候や季節、育成パターン等でやり過ぎになることが
ある。
鉢の置く場所に注意する。
木の下で日の当たらない所、鉢が日に当たり鉢土が高温になる、西日が強い、
乾いた強風が当たる所などに注意。


           病虫害別の対策はこちら → 病虫害



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